ビーシュリンプの表現的魅力を強調しつつ、シャドーシュリンプの清涼感が融合。


様々な過程から比較的出現しやすいゼブラ柄
ボディは発見時に興奮された方も多いだろう。



ビーシュリンプにおける”マロ点”の価値観が、
ビッグドットの更なる欲求を受け入れたのだろう


   切磋琢磨という言葉があるが、なかなか現実は厳しいものだ。いや、実現か・・・
あら、冒頭からずれている。

さてこの項目、切磋琢磨から始めたが、この言葉が似合うと感じたことはレッドビーシュリンプ以来ではないだろうか。
ただし、今回レッドビーのそれとは意味が違う。
なぜならばこの言葉、レッドビーシュリンプではすでに土台が安定した上での鍛錬という意味に対して、こちらは世界規模での協合(競合)である。
・・・?
レッドビーは世界規模ではないのか?と、そう話を急かないで欲しい。

  シャドーシュリンプとビーシュリンプの雰囲気を随所に見せる個体。
  しかしベースはタイガーシュリンプの影響だと思わせる面影もある。

比喩が過ぎるが、オリジンとしてレッドビーは日本、タイガー系はドイツ、そしてシャドーは台湾・・・ざっくり過ぎる表現ではあるが、それらワールドワイドな作品の上にこのピントビーシュリンプの価値が君臨するような気がする。

つまり各国出身の品種たちがステップを踏みながら世界中のシュリンプファンのファンダメンタルを形成し、その結果が生み出した人気であるとも言い換えられよう。

役者は遅れて登場する・・・
ま、そんな感じです・・・

そして “情報化社会”という言葉を毎度のごとく借りれば、このピントビーシュリンプも同様に十分な需要と供給の段階を待たずに情報が散弾したともいえよう。
日々、たくさんの話が耳に入る・・・


このピントビーシュリンプの項目は時間を経てPart.2を組む必要性を感じているが、初回はまず、わき見をせずに一直線に駆け抜け、話を終えたい。
(今現在、耳に入る様々な見解や議題を抜きにして)

 当初、ドイツから発信された数枚の写真に衝撃を受けつつ、「なんてアーティスティックな表現をもつシャドー!?だ・・・」困惑と同時に現物を見たいという衝動に駆られた。
おそらくシャドーのミューテーションか・・・と話を和ませるのは簡単だが、それだけではないと考えた。
このような表現のシュリンプが登場することにより、以前追求していた「もうひとつのシャドー」について思考を続けるべきとのあおりを受けた。
例えば黒という色であってもビーシュリンプの黒、タイガーシュリンプの黒、そこから派生したシャドーシュリンプの黒、そしてこのピントビーの黒・・・それぞれ共有する色素はありつつも、違いももちろんあるはずである。

  柄によるコレクション性も相当高くなるだろうと思うピントビーシュリンプ。
  少なくとも5タイプは基準となるパターンが認知されてくるだろう。

さらにそれらは共有できる部分とそうでない部分・・・と追求心は暴走を始める。
ちなみに赤の色彩に関してはさらに複雑となるだろう。
(説明するべき必要性がでてくるのならば・・・)

次項の部分でそれについては筆者的な考えを掲示したいと考えるため、この項では割愛したい。

ちなみにピントビーシュリンプの基本的な色質についてはシャドーシュリンプのそれと共通で考えるのが今の所妥当と考えている。

さらに注意すべきは、ピントという名前はマダラという意味合いから始まったことを踏まえて、個体の表現パターンだけで統一を図る考えもあるようだが、 もしそうなれば同じピントシュリンプという言葉であってもさまざまなバリエーションが存在することに対して、最後までその定義について説明しきることが不可能となるだろう。
(模様だけでピントビーシュリンプの定義を説明しようとすると行き詰まってしまう)
また、それに対して違う角度から例をあてると、黒ビーシュリンプがブラックパンダと同じ色かといえば、そうではないというのと同じである。
現時点ではまだ統制がとれていない状況であるはずだが、近い将来、ベース色がシャドー的な個体をピントビーと表現し、黒ビーシュリンプ(茶ビー)的な色調をもつ個体はファンシービーと表現することが一般化してくるだろう。
最近デビューした品種名に入っている“タイガー”や“ビー”という言葉は従来の認識だけで定義づけした場合に混同が起こる為、円滑な判断基準の浸透が行えないでいるのかもしれない。

ただし、それ以外にもこのような混乱が起こる原因は他にあると筆者は思うのだが・・・

また、ピントビーと呼ばれる個体の出現においてはシャドーシュリンプと同じく発生ルーツがあいまいなものとされる。
(新品種を展開するなら、逆に過程が分かっていてもそれを明かす必要性が無いか・・・)

ちなみに筆者が確認している部分では、タイガーシュリンプとビーシュリンプの交配において、F2以上の段階でまれに発生する艶を持った黒および赤のシュリンプに対して既存のシュリンプ(スノー因子含む)との反応の結果生まれているものが多いのではないかと考える。

ピントビーのヘテロ個体ではあるが、交配過程を失うとただのシャドーシュリンプにしか見えない。
あごのスポットは数少ないアイデンティティともなりうるが、本来のシャドーでもそれが存在する個体もあるため・・・

とくに頭部は目から先の角部分に対しての白の乗り方や目の周りなどが単にビーシュリンプやシャドーシュリンプだけからの派生では不可能に思えるというのも理由として付け加えたい。
(このあたりの話はシュリンプラボのだいぶ先の続編になりそうです)

もちろん、海外はドイツだけでなく様々な国(もちろん日本でも)でシャドーシュリンプ同様にピントビーシュリンプライクな個体が発生していることも取り上げたい。
いずれにしても、最終的に追求できる可能性に対してそれぞれの個体(血統)がどのように注目されるかが今後の要となるだろう。

さておき、ピントビーシュリンプの魅力について話を進めたい。
まず先ほどの説明をもとにピントビーシュリンプの基準はシャドーシュリンプと同様の色質を持ちながら、シャドーシュリンプでは不可能に近い表現をみせることが魅力である。

成長と共に色彩が変化する場合も多い。
ファンシー系でも同じことは言えるのだが・・・

代表的なものにゼブラタイプと形容されるメニーストライプパターンの個体やモスラパターンの表現かつ頭部に斑模様が乗るドットヘッド個体などがピントを語る上ではその特徴とし、取り上げられることが多い。
簡単にいうとメニーストライプドの個体はシャドーシュリンプの位置づけで考えればキングコングに酷似、モスラタイプは同じくシャドーモスラにミューテーション的な作用が働き表現が激化したものと考えられる。

“激化”について補足すると、ベース色に割り込んでくる白味はビーシュリンプやシャドーシュリンプが持つパターンを複製・強調するような作用と考えても良いだろう。

メニーストライプドの個体はキングコングの模様を、モスラピントタイプはビーシュリンプ由来(ファンシータイガーも起因は同じ)の麻呂模様を複製したものとなる。
これらは品種名を参考に説明すると誤解が生じる恐れがあるため、カリディナ属はビーシュリンプ、そしてタイガーシュリンプ双方の影響によりシュリンプに反映されやすいボディーパターンの一つ(パーツ)と考えても良いだろう。

ここから先は文章での説明はマンネリの傾向があるので画像をもとにしたキャプションを参考にピントビーシュリンプについての思考を深めていただきたい。



ここから先、おそらくピントビーシュリンプについての目標はメニーストライプドの精度を上げてゆく方向が一つ、また、モスラピントタイプであればくっきり分かれた模様かつ大胆な斑模様の頭部を持つ個体もステータス性を持つことだろう。
さらにこの2者双方の特徴を取り入れたビッグドット&メニーストライプドの個体など、ピントビーシュリンプの目標は曇りガラス越しにそのシルエットが見えていることだろう。

もちろん、さらに特異的な個体の出現にも期待したいものだ。

ちなみに、ビーシュリンプやタイガーシュリンプ、そしてそれら相互の影響によって作出されてきた品種達にも、原種が持つパターンと改良種が持つパターンには共通の部分とオリジナリティに富む部分があるが、 さらに違う原種(※1)の特徴も乗算された場合に、先進的と感じるか違和感を思うかは、日本がエビに対して持つセンスの別れ所といえるかもしれない。
(※1:Caridina属およびNeocaridina属の野生種及びその特徴)