青味の強く出る”ブルーストロングブラックシャドーモスラ”。
モスラと称されるポイントとして大切なアイデンティティはどこに着目するべきかなど、ブリーダーやショップに確認されると理論とフィーリングの境界線が見えてくるだろう。


全て黒が人気、価格とも上位にあるシャドーグループであるが、いよいよそれも終わりを告げる段階に入るかもしれない。



水質、環境の変化による白地部分の変化に対して、”血統”の占める割合はいかほどであるだろうか…。


   この項目では基本的なシャドーシュリンプやビーシュリンプの説明を省いた上で話を進めていきたい。
(この項目に興味のある方はなにか目標もあるはずなので・・・)

 では早速・・・
 シャドーシュリンプブームの始動時、はじまりはブラックシャドーフルブラックのようにブリーディング初期にて出現率の低いものが希少価値を纏い価格の差を得たことは記憶に遠いがその後、シャドーシュリンプの色質であってもビーシュリンプと同様のパターンを持つ日の丸やモスラといった表現である個体がそれに続き、流通量及び価格の差を得たのは記憶に新しいはずである。
しかし、そのような背景の初頭には当時、ビーシュリンプと同様の模様ではすでにビーシュリンプが先行しているため作出の意味が無い・・・と囁かれたことは今となってはどこへやら・・・。

このような個体は単なる売買の視点だけでなく、
構造について考えるのに最適である。
マニアライクな個体であるが、使い方次第で大きく利用できるかも...。

余談であるが、(むしろ脱線が狙いのシュリンプラボ!?)
シュリンプの世界はブリーダーやトレーダーなどがそれぞれホビースト(顧客)と非常に近いところに位置し(混合)、保守を含有した批判・批評はすぐに広がる感もある。

情報の増加は流行の裏づけと考えれば望ましいことなのかもしれないが、様々な品種にエントリーする前に、予備学習の過程においてそれらの情報を敏感に察知すればするほど最終的に堂々巡りとなっている場合も多く、最終決断は自分自身の直感と経験がものをいう世界であるのかもしれない。
(流行と相場を重んじる方の場合)

 現状、日の丸やモスラパターンと呼ばれる、いわゆるビーシュリンプ的表現のシャドーシュリンプの系統維持や比率の向上が困難とされる理由を聞かれることがある。
まずそれには基本的なビーシュリンプの特徴とタイガーシュリンプの特徴を混同せずに理解した上でコンバインすることが必要となるだろう。





思考が深まる程、ターコイズシュリンプの魅力が大きくなる。
では色の濃いターコイズはフルブラックに近い個体なのか...
ターコイズPart.2にご期待!


たとえばモスラシャドーの作製を考えた場合にも、ここの部分をまず整理しない限りは、ソリッド因子(単色)と紙一重な共存!?も可能であるこれらのパターン(特にモスラ表現個体)は安直に考えるとスノーホワイト(ソリッド)因子を重点的に乗算させればそれで到着!と考える人もいるだろう。

しかし現実にはモスラなどの表現をシャドーシュリンプで狙う場合にはビーシュリンプ以上にタイガーシュリンプの影響があってなのか、狙いの表現で収まらずに劣性表現であるはずのターコイズ(ソリッド)まで多数が“スキップ”してしまうケースも多い。

つまり、パンダシャドーとターコイズの掛け合わせで即座にモスラシャドー!となるケースは非常にまれであり、このことはモスラシャドー同士の交配であってもターコイズの影響(発生率)を減少させることの手ごわさと類似することにもなっている。
それでも日の丸くらいは狙えるだろうと結果を待つが・・・(省略)

結論から先に言うと、ビーシュリンプでは比較的まとまりやすいこれらの手法もシャドーシュリンプのそれでは難易度が上がる(出現しにくい)のはやはりタイガー因子(ターコイズにも潜在)に起因するところがあると考えるのが妥当である。(図1)

 さらに言えば、ビーシュリンプにあってはスノーホワイトの出現は好まれないケースが多いことを以って日の丸シャドーやモスラシャドーにもその認識を当てはめた場合、もしそれが出来るのならば、生粋のビー表現的シャドーの血統を確立することの難しさを誇張する流れになるのだろう。(ターコイズが出現しないシャドーモスラ血統)
ただし、スノー因子(ターコイズ)を利用してビー表現的個体の作出を考える以外にも他に方法があることに気づいている方も多いだろう。

そう、ビーシュリンプとの交配によるビー表現的シャドーの製作である。
あとに掲載しているイメージ図を参考にした場合でも狙いの部分にフォーカスを合わせるにはビーシュリンプ自身が持つ日の丸やモスラ表現の影響を早い段階(隔世遺伝が効く)でシャドーシュリンプに強く残せば、おのずとそれらのパターンが出現する確立があがるというものである。

前項の⑥シャドーとビーシュリンプの交配も参考にシャドーシュリンプとビーシュリンプの交配に対して、さらに深みを増した展開に取り組むのも趣味として魅力的だと思うのだが、いかがだろうか。

もう少し説明させてもらうと、シャドーシュリンプとターコイズシュリンプの交配で考える場合、それぞれに含有されているタイガー因子が作用して、日の丸やモスラ的表現個体の出現を抑制するのであれば、片親にビーシュリンプ(日の丸やモスラ表現個体)の影響を強く残すヘテロシャドー(見た目はビーシュリンプ)を交配してゆく・・・(重複効果が有効)というものである。

ホワイトテールを基本とした選別は古くCRSの時代とリンクしているのかもしれない。
おそるべき旅先案内人CRSである...。

このあたりも言葉で説明するよりも図解がスムーズだと思うため、文面での説明はある程度に控えたい。(図2)

  最後に、上記に述べてきたことを統合したイメージ図を製作してみた。
詳しい方からみれば多少の相違点(血統の特徴)があるにしても、現状での理解は大幅に進むはずである。
実際には3次元的な図表の製作を行いたかったが、よりいっそうの混乱を招く可能性があるのでこの辺りから理解を求めたい。

ちなみにターコイズが頂点のように見えてしまうが、基本的にそれぞれの辺はすべてイコールコンディション(正三角錐)のように想像していただくのが望ましい。

これがさらにファンシーシュリンプやピントビーシュリンプを語る上では複雑化するのはいうまでもない。(異種間影響による特徴を除く)

シャドーシュリンプにタイガー因子が強まった結果、斬新な個体が出現する可能性もある。
誤解を恐れずならレッドビーシュリンプにもタイガー因子の影響は存在し、結果的には...(割愛)...観賞価値の着地点を迎える。

この項目では色調を揃えた場合の話題とするので、黒と赤、もしくは白の影響を含んだ上での話は違う機会を設けたい。(二重劣性や打消しなど)
一つの項目で説明する内容は区切るほうが望ましいと考えるため、続編に期待いただければ幸いである。

最後に日の丸やモスラシャドーの製作に対してビーシュリンプとの交配を推薦しているわけでもないし、ターコイズ(スノー因子)の影響を取り入れるべきという話でもなく、あくまで品種に対しての考察として理解いただけることと願いたい。


それでもこのような発信をすることに対して腑に落ちない方がいるのであれば、そもそも“シャドーシュリンプの起源”について追求しなければならないと考え、機会があればその部分についても取り上げてみたい。

個人的にはもし天邪鬼的理論が起こるなら、その背景にはそれぞれ“別の理由”があるとしてシュリンプラボラトリーの存在を了承いただきたい。


脱線必須・・・


つづく。