人から人へと渡る事も多いため、入手してから数世代後に変化と特徴を知ることも…。
品種の増加は”考える”幅も広がり、今後もそれは続くだろう。


たくさんのホワイト系シュリンプの登場により、見た目だけの判断では理解できない世界がシュリンプ界でも始まりつつある。




へテロ的個体に多いバンド柄は、原種パターンが持つ強さを教えてくれる。
<シャドーシュリンプとビーシュリンプの交配>

 この項目を掲載するにあたって、発信当初よりかなりの時間がかかってしまった理由として、シャドーシュリンプを取り巻く環境が日々変化してきたことがあげられる。
実は、この文面も何度目かというほど書き換え、その履歴をみるとそれはシャドーシュリンプが歩んできた人気度と評価の推移・・・と言い換えられるほどで、刻々と変化するシュリンプ事情を如実に表している。

 シャドーシュリンプの市場価格は一時に比べれば手軽にという言葉は遠いにしても、身近な存在として感じられる傾向にもあり、この項目でピックアップするクロスブリードに関しても、以前より異論を呈することが現在となっては少ないように思われるため、公開を決意した。
なにより、クロスブリード自体が警戒された裏には、高騰していたシャドーシュリンプの価格による影響も少なからずあったと言わざるを得ない。
基本的にシュリンプラボラトリーの項ではシュリンプの世界で趣味と実益という隣あわせの問題を避け、極力シュリンプの魅力(たとえ価格を内包するところがあったとしても)自体に話題を集約しているつもりである。

 現在、ビーシュリンプとタイガーシュリンプの交雑による様々な個体表現はどこまでが雑種でどこまでが品種であるかという線引きが無く、ときにそれはこだわりという形で主観的な趣を感じるところさえある。
(70%以上説などはここでは論点がずれます)
遺伝の働きをもとにこれらを制圧しようとしても単純にメンデルの分離の法則を代表とする区分けも一辺倒には成立しないこともシュリンプ界の統制を図る上で絶えず問題定義が起こり続ける所以でもある。
逆に言えば、わかる範囲、理解できる範囲での履歴表明や事情説明であっても大切であり、「不安材料を隠す意味での無理な理由付け」は後に矛盾となってシュリンプファンを惑わせる原因となっているのかもしれない。

この話、ヒートアップしてしまい例のごとく話がずれるので本題に・・・

有名になっている品種名や血統に対して、全くのオリジナルラインにて出現した同類の個体には、どのような可能性を期待するべきか…
趣味として考える場合と商業として考える場合、どちらも最終的には共感と賞賛を多く得る道のりに達成感を得たいものだ。

今となっては笑い話に属することなのかもしれないが、当時はビーシュリンプと交配した後に出現するシャドーシュリンプに対して徹底排除の意向があった。

当方としてはそういう現状を踏まえたうえで、良くも悪くも“触らぬ神に・・・”くらいの含みで(違)、いやいや、最終的には目的意識がよほど明確でない限りは、到達点はシャドーシュリンプのみでのブリーディングが魅力、達成感ともに競り勝つと判断したうえでビーシュリンプとの交配(かけ戻し)を推薦してこなかった。

ただし後に述べる意味を含めた上での交配は共感するところも多く、チャレンジいただくケースもあった。

実際のところは、当時どちらかというとその話題は単に価格の張るシャドーシュリンプの物的量産が目的であり、ビーシュリンプとの交配であってもイメージ的に“純血”という言葉に付加価値があるため!?むやみにこのような言葉が飛び交うことも珍しくなかった。
最終的には正当化(いいわけ!?)さえ確保できていれば何でもあり!?な傾向すらあったといえるのかもしれない。
そのような最中にこのような話題と説明は刺激が強く、気づけばこちらに刃が向けられかねない・・・と公開を懸念していたのも事実。

「もう少し待っていよう・・・」

流通が安定し、売買の機会も多くなるにつれ、そして市場価格も5桁を切る段階に入ればビーシュリンプ交配の如何にかかわらず、項否定がなくなるだろうとも考えていた。
結論的に言えば、仕分けや効率の部分からメリットが感じられなくなるのがこのあたりの価格帯であり、議題の自然消滅ラインであるのかもしれない。
あれ、また潜在意識的な話になってしまった。

(これ以上の話はまた焦点が違うので割愛、ぜんぜん話が進んでないような・・・)

仕切りなおして、、
この項目でお伝えしたいのは基本的に分離と隔世・外的要因などの影響についてシャドーシュリンプを例に交配の魅力をピックアップしたいということであり、話を前に進めたい。
(それでもビーがけシャドーがいいか悪いかを定義したい方はこの記事の公開を引き伸ばしにしてきた意図が伝わっていません・・・ちなみに質問したくなるきっかけはどこからきたのかを明らかにしたうえでそれでもという方は質問をお願いします。)

また、今後にブームとなるであろう各他品種についてもシャドーシュリンプとビーシュリンプの交配を例にとった知識や考え方はシャドーシュリンプだけでなく様々な品種を理解する上で混乱を避ける(一言で片付けられないことを片付けたくなる人)意味も含め非常に重要と考えている。

ビーシュリンプとの交配により2回交配の結果産まれたシャドーシュリンプに話題が沸いたが、タイガーシュリンプとの交配した結果産まれたシャドーやターコイズはどう考えるべきなのか…。
道徳的思考は時に追求心を消してしまうこともある。

この項目ではあくまでシャドーシュリンプとビーシュリンプの交配に留めるつもりであるが、次項のシャドーシュリンプは日の丸やモスラタイプの話で思考を共有する部分もでてくるだろう。


 それではまず、シャドーシュリンプとビーシュリンプの優劣関係について述べてみたい。
基本的に遺伝の法則の大前提として優性劣性の法則と分離の法則がエビの世界でも取り上げられることが多く、時にそれは混同されていることも珍しくない。(省略)
ちなみにビーシュリンプの基本色調である黒と赤は黒の色彩が優性であり、赤は劣性である。
シャドーシュリンプとビーシュリンプの交配結果もその考えとほぼ同じと考えていいだろう。(図1参照)



 

もし一度、シャドーシュリンプを交配した結果、より美しい黒ビーシュリンプを得ることが出来たなら…。逆に考えると本筋は人によって違うこちにも気付くだろう。推選と信用は紙一重なのか…。

筆者は長く疑問に思っていたことで、過去より長く表現されてきた黒ビーシュリンプとレッドビーシュリンプの優劣および分離を表現する際に用いられたRとBのアルファベットについて行き詰まりを感じてきた。

例えば一例として、確かに赤の表現であればRを優性、rは劣性とし、rrは劣性ホモであることからレッドビーシュリンプとなる・・・(省略)もしくは黒ビーはブラックの頭文字であるBを使用し、黒が優性であるためBBとする、そしてBrはヘテロであり、表現上は黒ビーにみえる・・・といったものであった。

しかし考えを深める場合、同じ部分の色素に違うアルファベットを当てる場合どうしてもそこから先に表を製作できないといった問題が発生していた。
この項目でビーシュリンプとシャドーシュリンプの交配に対しての記事を書くに至って、せっかくならこのあたりも整理してみる必要があるのではないかと、賛否両論はあるにしても一つの考え方として表示してみたい。


物事にはなにごとも参考例があって話しが早まる傾向があり、今回の事例が後に一般化することになればまた違う説明の方法も深まり(少なくとも今よりは)、シュリンプへの追求がより過熱する可能性もでてくると信じたい。

ちなみに筆者的には、今日現在何か別にシュリンプ市場から参考にしたものも無い為(図表の製作)今後の訂正があるかもしれない段階でのこのような表明は確かにリスキーではあるが、幾分シュリンプに対しての思考を深めるためにラボラトリーページを製作したい・・・と考えた所以があるため図表の話を前に進めたい。

 さて、例によって先ほどの黒と赤の色彩であれば個人的な考えとしてはシャドーシュリンプとの交配を整理する上において一つのアルファベットで整理するほうが利便性が良いのでRで統一したい。
結論から言えばRRは黒でありrrは赤である。黒なのでブラックのBとしたいところであるが、シャドーシュリンプに向けての割り当てにBeeシュリンプとしてのBを用いたいと考えるため色彩の黒と赤についてはRと決めてみた。

なんだかこういう話は文章で書けば書くほど、 ???な傾向があると考えるため、それぞれの図表を参照いただきたい。

このような表を提示してしまったあとで確認する場合、「こんなの簡単」に思われる方も少なくはないと思いますが、はじめの定義づけを行うのは勇気と困難を伴うもの・・・と同情を得られるなら何の特にもならないこのようなラボラトリーが存在する価値、そして冥利につきると思います。(汗)
この項目で表示することはジャンルが違うため割愛するが、最近登場してきたファンシータイガーやピントビーシュリンプもこれらの表を参考に組み上げると面白いかもしれません。
これらは少し待ってみます。ちなみにタイガー因子をどう充てるかが肝。
(公表媒体をお持ちでかつ表現されたいかたはお先に公言をどうぞ~!)


  おい、ところでシャドーシュリンプとビーシュリンプの交配はどうなんだ?
  はい、次どんどんいきましょう!

 まず、ビーシュリンプの色調に関する分離の表を参考に、今度はシャドーシュリンプとビーシュリンプの交配を図表化してみました。
あくまでも考え方の参考なので重箱の隅をつつくような方向にならないことを願いたい。
たとえばシャドーとビーシュリンプを交配した場合の分離を考えるなら、わかりやすい例としてアルファベットのBを定義づけしたいと思います。
Bは優性でビーシュリンプ表現、bは劣性にあたりシャドーシュリンプとなります。
もちろんBbはヘテロの個体となり、見た目はビーシュリンプであっても半分はシャドーシュリンプの遺伝子を持っている個体と考えることができます。
こちらもイメージできる図表を参照いただきたい。(図2)


  ではここから少し踏み込んで、F2段階で分離する内容について表記してみたい。
ここでは色彩はビーシュリンプであってもシャドーシュリンプであっても黒で統一したほうがわかりやすいと考えたためすべてRRで統一してみました。
F2ではRRBBの優性ホモである生粋の!?ビーシュリンプが25%、見た目はビーシュリンプであるがシャドーの遺伝子を持っているヘテロシャドーRRBbが50%、そしてシャドーシュリンプRRbbが25%発生する計算となる。(図3)


   さてさて、それでは色調の優劣も取り入れた段階に入ります。
黒ビー(RRBB)×レッドシャドー(rrbb)です。
ここでの表はあくまでRRBBやrrbbといった揃っている因子の個体を参考に分離の表を製作しましたが、現状黒ビーやレッドシャドーであっても色彩の分離は違いを見せることも多いのでご了承ください。
(隔世遺伝による表現を含む)(図4)


  はいはい、わかっています。ターコイズですよね。
この項目ではこれで最後にしますが、スノーホワイト(黒ビー由来)RRBBss×レッドシャドー(劣性)rrbbSSの交配です。
だいぶマスが多くなりましたが、おそらくこんな感じだと思います。(図表5)




文面で説明するのが面倒になってしまいます。

なんかレッドターコイズがカッコいいように思えるのは私だけでしょうか・・・

親個体PとF1の戻し交配について確認したい方はこの図表を入れ替えて記入されるとわかりやすいと思います。
そのあたりはこの項目の論点とは少しずれてくるため省略します。

図表5をご覧になったときに、スノーホワイト(ソリッド)の位置づけが非常に難しいと気づかれた方も多いと思います。

レッドターコイズの登場は”タイガー因子”による多重影響について考えを深めるきっかけとなった。

筆者的には一昔前よく聞かれたシャドーシュリンプ同士からビーシュリンプが戻ってきてしまう・・・という問題は実はこのあたりのソリッド個体が外見上の見分けがつかずに、例えばスノーが優性にあるぱっと見ターコイズ的な個体が交配に参加した結果でビーシュリンプ的表現へテロが発生したケースも多かったのでは?と考えてしまう。
さらにRRbbssの個体は青みが強いターコイズである・・・なども軽はずみに表現してしまいそうになるが、それも大変危険な香りが漂うだろう。
理論と現実の間にスキルを向上させるセンスがシュリンプブリーディングでは重要ではないだろうか?


ここからが結論を迎えない話になるが、
 ・シャドーシュリンプ同士で交配することがより鍛錬されたシャドーを生産できる。
 ・ビーシュリンプとの交配はある意味レッドビーでいうところの黒ビー交配の恩恵に似た所を以って重要である。

今となってこそ、この議題にそれぞれシュリンプファンが向き合うことができる始まりとなったのではないだろうか。
(もはやこの議題に興味はない・・・方はたぶん●●●ですね)

黒をまとめるためにも赤をうまく取り入れる手練れブリーダーも登場してくる時代がくるかも…

 最後に、この項目であくまでもお伝えしておきたいことは、図表の製作やその理解が美しいエビを作る秘訣である・・・云々ではないということ。
いちいちこのようなフォローは入れなくても大丈夫だとは思いますが、様々な話が聞かれる毎日を掘り下げると、最終的には何も発言しないのが吉!とまでネガティブな方向になる自分と戦いながら・・・だれか協力(本音!?)して盛り上がってみたいと思う所存。

エビの世界!?はなかなかに奥深く、複雑なものですね。
合唱!